あくあん's blog

つらつらと書きます。最近はカメラの話。書評やガジェットの話なども。

NIKKOR Zのズームは性能が良すぎる?

ここ最近趣味といえるものが多くなくて、その点ではカメラは比較的、私に趣味といえる時間を提供してくれているような気がします。

そんなカメラの交換レンズが、果たして世に言われている通りのものなのか試すため、休日を利用してカメラ屋に行ってきました。

 

一般に、交換式カメラのレンズについて、世の中で評されているのは以下の通りです。

  • ズームレンズ(特にキットレンズ)は単焦点レンズと比較して画質が良くない
  • ズームレンズは足で動かないから構図の力が身に付かない

というわけで、怪しい人のムーブではあるものの、新宿でニコンプラザ→ビックカメラヨドバシカメラと渡り歩き、さまざまな交換レンズを試してみました。詳しく試したのは以下の通り。

  • 24mm f/1.8
  • 35mm f/1.8
  • 50mm f/1.8
  • 50mm f/1.2
  • 85mm f/1.8
  • 105mm MC f/2.8

我ながら気が狂っていると思いますが、まあいいとしましょう。他にもちょっとだけ70-200mm f/2.8をさわりました。これに関しては同一の画角として24-200mm f/4-6.3と今後比較したいと思っています。

試した結果と、標準ズームである24-70mm f/4との比較結果は以下の通り。

  • f/4で揃えて比較すると、24mm, 35mm, 50mmのf/1.8シリーズは標準ズームの画質・色味は大差ない(MacBook Airの画面上で比較)
  • ただし、周辺減光に関しては単焦点は絞っている分少ない。f/5.6で比較するとほぼ差がない
  • 50mm f/1.2の立体感は素晴らしい。ただし絞ると大して意味がないので、被写体が1m以上離れた状態でf/1.2で撮影する以外ではあまり活躍するシーンが多くないと思われる。近距離撮影はあまりにも被写界深度が浅いので絞らざるを得ないことが多い
  • 105mm MCは等倍撮影はもちろんのこと、中望遠としても優秀である。画質は(画角は異なるが)f/1.8シリーズや標準ズームと大差ない
  • レンズの重さや質感に関しては、50mm f/1.2だけ異常に重たいと感じたが、その他の単焦点レンズに関してはZのボディでは十分許容範囲の重さや取り回しである

 

自分の目が肥えていないからか、それともテスト不足なのか、さまざまな要因があるとは思うもののこのような結論となりました。インターネットでの評はつくづく当てにならないですね。自分の目で確かめる他ない。私としては標準ズーム(24-70mm f/4)が優秀すぎて単焦点を買う意義が「撮影のためにズームリングを回して繰り出さなくてよい」くらいしか無くなってしまった瞬間でした。

もし私が裕福だったら、50mm f/1.2は絞り開放用のレンズとして買っていたかもしれません。そのくらいあの描写は素晴らしかったといえます。一方で、それ以外の単焦点への魅力はほぼ無くなりました。

ただ、より望遠域の画角がえられる85mmや105mmは導入しても良いと感じ、以前から検討していた「標準ズーム + スポットで望遠」という構成にまた考えが戻ってきてしまいました。マイクロレンズということもあり、まあ今日は半分買いに来たようなもんだしと自分に言い聞かせつつ、店員さんに値段交渉して105mm MCをお買い上げしてしまいました...

クリスマスプレゼントということで、いいよね...

 

何はともあれ、画質検証というのはインターネットでの第三者のレビューではなく、自分の目ですべきでしょう。人によって考え方や使い方は異なるし、物欲にビビッとくるものも違うはずなのだから。