あくあん's blog

つらつらと書きます。最近はカメラの話。書評やガジェットの話なども。

ズームレンズの醍醐味

どうも、最近もなんだかんだ土日などにカメラを持ち出して写真をパシャパシャ撮っています。あくあんです。

 

NIKKOR Z MC 105mmの扱いにもだいぶ慣れてきて、このくらいの距離感(2-5mくらい?)だと少しボケがぐるぐるっぽくなったり、F値をこのくらいにするとこの距離ではこんな感じの被写界深度なのかと把握したり、ある程度使えるようになってきました。中望遠レンズとしてかなり優秀で、風景の撮影時にある程度遠くの被写体を引き寄せたい願望を叶えてくれる、良いレンズかと思います。

 

105mmという焦点距離は比較的画角が狭いので、なんだかんだ街撮りや出かける際には105mmも持っていくものの、くっつけるレンズはNIKKOR Z 24-70mm f/4が多いです。明るさこそ足りない場面はありますが、店頭での比較だとf/1.8mmの単焦点レンズとそこまで画質に差がない上、広角、標準、小望遠(←自分が勝手にそう呼んでいます)を一手に引き受けられるこのズームレンズは非常に便利で優秀だなと日々感じています。最短撮影距離が30cmなのでマクロ的にも利用できますし。

 

思えば、ズームレンズの良さはこの便利さ(24mm, 28mm, 35mm, 50mm, 70mmおよびその間の焦点距離の同時所有)が一番の魅力なのだな、と再確認しています。単焦点レンズを複数持っていくのはバッグが重たくなりますし、付け替えの際の手間やセンサーなどへの塵・埃の乱入可能性を少しでも回避できるという面で、大変優れていて、しかもその画質も明るさを必要としない場面では全くと言っていいほど問題になりません。

 

上記の点がズームレンズの良さだと思いますが、スマートフォンのカメラと比較すると、さらにもう1つの良いところが発見できます。発展著しいスマホ写真ですが、よくよく考えるとスマホのカメラレンズって全部単焦点レンズなんですよね。iPhone 13 Proの場合は13mm, 26mm, 77mmのレンズ構成で、それ以外の間の焦点距離は全てクロップで補われています。なので、例えば50mmの遠近感を出したいと思ったら、被写体にパースがかからない程度に近づきつつ、適度にクロップを行わないといけません。しかし、クロップを行うと画質がだいぶ劣化します。その点、一眼カメラのレンズは全領域で光学ズームなので、柵周辺など足回りで画角を調整できない場所でも、画質を担保したまま、35mmでも50mmでもない程よい焦点距離(例えば41mmなど)を設定して撮影できます。これって結構すごいことなのでは?

 

一眼カメラはデカくで重く、しかも撮った後もメディアの取り出しや(人によっては編集など)も面倒ですが、物理的な光の取り込み量や大きなガラス玉としてのレンズなど、スマホにはない利点が出てくる画に大きく影響していると感じられます。もちろん機材は多数必要ですが、「スマホには物理的にできない」ことを補完できると思うと、だいぶ気持ちが良いですね。